このような半面に県市立校への中等学校入学希望者は減らず、小学校では「予習」と称し図画や唱歌や体操などの時間を読方や算術等の受験科目に変更したり、放課後遅くまでの準備教育が流行した。県の準備禁止通牒も実行されず、昭和五年以降は入学試験の内容を内申・口答試問・筆答と形式を定めたが、解決にはならなかった。
　
(表)昭和2年中等学校入学志願者及入学者数

(『静岡県教育史』)