【文化の浜松】また綜合月刊誌として『文化の浜松』があった。山本巴水(はすい)(喜雄、明治二十八年生、当市高町)の編集で、大正十三年六月創刊され、およそ十一年間刊行された。政治・経済・社会・文化・教育など各方面にわたって、浜松の問題をとらえて紹介し、特集号に『飛行第七聯隊歓迎号』などがある。巴水は宮本甚七(昭和十五年刊)・明石為次(昭和三十年刊)・山葉寅楠・河合小市(昭和三十一年刊)などの伝記もかいている。【富士郷土】また昭和へはいると『富士郷土』(五年一月第一号)が発刊され、飯尾哲爾・長谷川鉄雄・堀江耕造・川上嘉市・高林兵衛・内田六郎・山根仏頂亭(七郎治、当市中山町、弁護士、昭和四十三年七月没、七十五歳)・鈴木覚馬などが同人となっている。