「屋根裏」と称する一派もあった。【寿山一夫】同派は昭和四年の秋に寿山一夫(当市鴨江町居住、鉄道省浜松工場勤務)などによって結成された。三号で出版法違反と治安維持法違反で発行停止となったという(『浜工労働運動史』)。同誌の呼びかけによって、浜松地方の同人雑誌関係者によって組織されることになった「遠州文学連盟」の主催で、「全国同人雑誌並に詩稿展覧会」が翌五年一月に浜松田町の博品館で開催された。千五百人の入場者があったという。しかし「遠州文学連盟」も「屋根裏」の解散により自然解体となった。その後に寿山一夫の指導により鉄道省浜松工場の有志により『足跡』が発刊されている。