佐々木松次郎の宗教画

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 このようなとき佐々木松次郎(明治三十年生、大正十一年東京美術学校卒、大正十年帝展入選、西遠女子学園勤務、昭和四十八年五月没、七十七歳)が帰浜した。大正十三年で浜松に新風を送りこむものであった。佐々木松次郎はカトリック信者で、昭和五年カトリック美術協会を結成し、その指導的地位にあった。その本領とするところは宗教画で、「その表現は信仰に比例することが、自分にとって何よりも苦しみである」といっている。