中道朔爾

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 【遠江積志村民俗誌】土のいろ会員中道朔爾(作次、明治三十四年十二月生、和田村薬師新田、昭和三十二年一月没、五十七歳)によって『遠江積志村民俗誌』の発刊をみたのは昭和八年三月(『諸国叢書第二編』郷土研究社発刊)であった。その自序に「何よりも『村の生活』を全幅的に見よう、農民の生活感情・意識を出来る丈け掘下げて見よう、そのためには積志村を中心として、一帯をなしてゐる西部遠江の平野村落を見ようと意図した」といっている。積志村(現浜松市域)は天竜川流域の平野村落で、中道朔爾は当時積志小学校の教員であった。【遠江童詩謡集】このほかに中道朔爾には遠江の童謡を集めた『遠江童詩謡集』(昭和十年)があり、またはじめて浜松張子を紹介(「浜松玩具のことども」『土のいろ』第三巻第四号)している。