【織機供出】このため操業時間の短縮化となり、中小の織機業者は廃業合理化を迫られ、一時は織機数四万台に上った遠州織物も、企業整備によって設備の六割は供出を命ぜられ、まったく衰微してしまった。【統制組合】また商工省の指示による一県一組合の方針にそって静岡県では十六年三月に静岡県織物工業組合(永久社・天竜社・北盛杜・長久社などが合併、理事長加茂喜一郎)が成ったが、十九年には県織物工業統制組合(昭和十八年制定の商工組合法による)と改称した。下表は遠州織物の生産統計である(『浜松発展史』)。
(表)織物生産額
年次 | 広巾 | 小巾 | 合計 |
万円 | 万円 | 万円 | |
昭和6年 | 2,143 | 1,769 | 3,913 |
〃12年 | 13,731 | 1,720 | 15,451 |
〃13年 | 9,973 | 2,193 | 12,167 |
〃15年 | 8,135 | 916 | 9,051 |
〃17年 | 4,807 | 1,310 | 6,118 |