馬込川大水

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 昭和六年九月満州事変が始まると「非常時」という言葉が流行した。翌七年九月十四日には豪雨のため馬込川が氾濫し諏訪橋は流失して浸水家屋六千戸に達し、十年九月四日には馬込川の破堤で浸水家屋五千戸余(ともに浸水区域はいつも船越・野口・浅田・寺島・砂山・龍禅寺・佐藤・山下・下池川・尾張町方面)に及び、二十五年ぶりの豪雨といわれた。九年一月二十七、八日には珍しく積雪十五センチメートルに達し、十一年二月にも八センチメートルの積雪があった。