団体運動

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 【防空演習 発火演習 分列式】このようなうちにも銃後の動きもようやく厳しく、昭和九年の陸軍記念日(三月十日)には市主催の防空演習が行なわれ、翌十年十一月には愛国婦人会総裁東伏見宮妃が来浜されて親閲があり(会場市立高等女学校、生徒の合同薙刀体操があった)、十一年の陸軍記念日には市内男子中等学校・青年学校生徒に軍隊と消防隊が参加して佐鳴湖付近を中心に官民合同の発火演習が挙行され、終るとこれらの部隊に在郷軍人会・青年会・女子中等学校・少年団員が参加し、浜松駅前から鍛冶町通へかけて分列行進を挙行、市長及びこれらの部隊長が参列した。また各種団体の総裁となられた秩父宮(昭和九年四月、十二年二月)・久邇宮(昭和十年四月)・閑院宮及び同妃(昭和十一年五月)の来浜もあった。さらに十一年十一月二十三日には、西南戦争以来現在までの千四百余柱の静岡県西部共祭招魂祭が浜松利町五社神社境内でおごそかに挙行された。

陸軍記念日における男子中等学校生徒の分列行進(昭和13年)