衣料は点数制の衣料切符(十七年二月実施)による配給と定められたが、大人一人一年間に百点では(洋服一着で五〇点であった)殆んど新しい衣類の購入はむつかしかった。【スフ時代】綿類の代用品としてスフが用いられるようになり、純綿という言葉が流行した。なお購入切符を必要とした日用品には米・麦・小麦粉・豆類・砂糖・食用油・乾麵などを始めとし、木炭(もくたん)・酒・地下足袋・衣料品・釘・針金・マッチ・衛生綿・乳製品・菓子・塩・味噌・醬油・セメント・タイヤ・チューブ・石鹼・チリ紙・障子(しょうじ)紙・蚊帳(かや)・洋傘などがあった。
衣料切符