目次
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第五章 太平洋戦争と浜松
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第二節 焦土と化した浜松
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第一項 空襲下の浜松
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連日連夜の空襲
浜松市長年頭の辞
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【戦争の勝敗を決する年】明けて昭和二十年。藤岡浜松市長は年頭にあたり「敵米軍は比島の一角レイテ島及ミンドロ島に上陸を強行し、日夜を分たず悽愴苛烈なる血戦が展開せられ、又一方支那大陸或はマリアナを基地とする空軍は我が銃後人心の動揺と戦力の減殺を企図し、神州を襲ひつゝあり」「本年は正に戦争の勝敗を決する年とも申すべく、皇国の興廃は懸って本年にあるべきことを覚悟しなければなりません」(『浜松市公報』)と説き浜松市民の決起を促している。