[体育協会とスポーツ祭]

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【浜松市体育協会 浜松市スポーツ祭】
 戦後の体育は軍国調のものや、体力や精神を鍛える体錬的なものから脱却し、大勢で楽しみながら競い、技を磨き、記録を伸ばすといった方向に転換し、スポーツが奨励されるようになった。浜松市では昭和二十一年(一九四六)三月に浜松市体育協会(会長は浜松商工会議所会頭の中村達一郎)が設立され、戦後の新しい歩みが始まった。この協会に加盟したのは陸上・水泳・野球・軟式庭球・卓球・サッカー・ラグビー・ソフトボール・バレーボール・バスケットボール・バドミントン・体操・柔道・剣道・弓道・射撃・ボクシング・相撲の十八種目の団体であった。この協会が中心となって翌二十二年から現在も続いている浜松市スポーツ祭が開催されるようになった。二十二年度のスポーツ祭は、第一回浜松市体育大会という名称の下、十月下旬から十一月上旬にかけて市営総合運動場などで開催された。参加資格は一般市民、学校生徒と市内に職を有する社会人で、排球・卓球・相撲・野球・庭球・陸上競技・籠球の七競技が行われた。