[浜松市営球場]

155 ~ 156 / 900ページ
【浜松市営球場】
 浜松市は昭和十六年(一九四一)に野球場の建設を開始したが、戦争により翌年に工事を中止していた。戦後の野球ブームにより浜松市はこの工事を再び開始し、昭和二十三年七月にはほぼ完成、二十一日には浜松市営球場で日本野球(プロ野球)の巨人対阪急戦が初めて開催された。千葉や青田などの人気選手が登場しファンを沸かせた。同年十一月五日には市営球場の落成祝賀会が開かれ、続いて消防団、市役所、新聞記者、市会議員らの二試合が、午後からは急映対阪急、巨人対太陽の変則ダブルヘッダーが行われた。日本野球では小鶴・大下・千葉・青田・川上らの人気選手が登場し、浜松の野球熱は一段と盛り上がった。翌年にもプロ野球の人気球団、南海対巨人戦が雨中にもかかわらず約三万の観衆を集めて挙行された。

図2-27 浜松市営球場