[神道指令以後]

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【神道指令 国体 人間宣言】
 神道指令の徹底化は、昭和二十年十二月二十九日付で西遠地方事務所長から管内町村長あてに、官国幣社以下の神社における大祓式に地方官の参列は廃止されたことを通達した。ここに国家神道は終わりを迎えた(北庄内村役場文書「神社関係綴」)。これ以後、政府による保証と支援などが禁止されたことにより、神社自体の組織と運営も変革を余儀なくされた。さらに、万世一系の天皇が君臨し統治権を総攬するという「国体」の下の軍国主義、極端な国家主義教育を否定するために、十二月三十一日、日本歴史・地理・修身の三教科の停止命令が出され、翌二十一年一月一日には天皇自らが詔書で神格を否定する人間宣言までに至った。