[進駐軍と寺院]

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 連合軍進駐が現実化したとき、西遠地方事務所長から寺院への指示は、神社の場合と同様に境内に英文表記の制札または表示を建設することであった。「神社関係綴」(庄内村役場文書)によれば、昭和二十年九月二十九日付で、静岡県仏教会浜名郡支部から各町村長あてに、「仏閣立札ノ件」についての浜松警察署の指示が伝達されている。立札は縦一尺・横一尺五寸の板に「仏閣 BUDDHIST TEMPLE」と墨書した表示を地上四尺五寸の高さに掲げるように図示している。神社における例示では明治神宮の場合を図示し、かつ一括購入の便宜を提案していたが、寺院に対しての制札表示についての文案は右の史料には見えない。