[浜松駅前繊維問屋街の誕生]

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【駅前繊維問屋街】
 戦後、遠州織物の問屋は浜松駅前の旭町(浜松駅前繊維問屋連盟)や板屋町(板屋中通り繊維問屋連盟)に集中して設置され、駅前繊維問屋街を形成した。これは京浜方面を中心に、東北や九州からも問屋が汽車で浜松に来るため、交通の便の良い駅前に集中したのである。また、遠州一円からも小売商が買い付けに訪れた。板屋町中通り繊維問屋連盟が設立されたのは昭和二十四年で、浜松駅前繊維問屋連盟は昭和二十八年に設立された。全盛期は昭和三十年代で両方合わせて六十軒程度もあったという。この問屋街では店頭から道路まで商品がはみ出し、車はもちろん人もまっすぐには歩けないほどであった。