[生活必需物資の輸送を開始]

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【浜松市営バス 運行再開】
 『浜松市戦災史資料』二・四によれば、浜松市営バスは、昭和二十年(一九四五)七月二十九日~三十日の艦砲射撃により車庫二棟全壊、その他車庫、事務所、修繕工場、燃料倉庫が半壊の被害を受け、車両は八台が被災、うち四台は使用不能となった。このため、十六年に二十六台あったバスも終戦直後の使用可能台数はわずか十台となってしまった。戦後は、全部のバス車両を専ら生活物資や復興資材等の輸送に活用したが、市内バス運行再開への期待が高まり、二十年十二月十五日からとりあえず従来からの西廻線を二線に分割して追分町線(浜松駅─元浜町─追分町間)、亀山町線(浜松駅─鴨江町─亀山町間)の折り返し運転を再開した。
 なお、昭和二十年十一月には市の保有するトラック六台を自動車課に移管し、自動車課を運輸課と改称、バス営業とトラックとを合わせて特別会計の下に運営することになった。二十一年末の保有自動車台数は、再生車や米軍払下げ改装車等、代燃バス十台、トラック十八台、救急車一台であった。