【矢野活道 浜松消費者組合 浜松生活擁護連盟】
生活苦が深刻になった昭和二十一年一月、矢野活道を中心に浜松消費者組合の結成大会が開かれた。この組合はトラック一台を持ち、水窪方面に薪や木炭の買い出しに行き、市価より安く市民に販売して喜ばれたという。これらの活動は田町の払い下げられた兵舎を事務所として行われ、一時は相当にぎわったが、組織作りがうまくいかず、単なるマーケットのようになったという。同年には浜松生活擁護連盟もつくられ、生活困窮者の相談や援護などのほか、税金問題など日常の世話役活動を行った。また、軍隊に隠匿されていた醤油や梅干しなどの物資の摘発も行っていた(『旗を高く掲げて』)。