伝染病

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 敗戦直後の社会的混乱期には食糧不足、栄養不足、非衛生状態が極端に悪化しており、医療従事者や医療施設が回復しておらず、ために伝染病が蔓延することになった。『浜松市戦災史資料』四によれば、昭和二十年度において「赤痢が著しく増加発生し、死亡率も高かった」と記述している。この原因は先の諸要因に加えて、住居の不完全さも相まって、蝿や鼠の駆除が徹底していなかったことが挙げられる。