[防火用水槽の撤去と清掃防疫]

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 戦時中に各地域と各家庭に設置された防火用水や防火用水槽が蚊の発生源として、これを撤去か無用化するように、昭和二十一年七月二十七日付で市長は町内会長に伝達している(上村家文書「重要通知書綴」)。次いで同二十一年八月六日付でGHQの指示による「清掃防疫に関する件」の標題を持つ浜松市清掃防疫実施要綱が伝達されている(上村家文書「重要通知書綴」)。この内容は「伝染病発生に密接な関係を持つ媒介者たる蝿・蚊・鼠等の撲滅こそ文化国家として再建する我々国民の責務」が強調され、厚生省から「町内会、隣保」に至る実施体系を制定し、細部に至るまでの目標と実施要綱を連ねたものである。