[大きくなった行政機構]

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【支所の廃止】
 昭和二十六年以降、浜松市は十三カ町村を合併し、市役所の事務はこれまでにないほど増大した。市役所の建物も増築に次ぐ増築を重ねたが、行政機構も昭和三十一年に大きく替わった。目的は事務の増加と財政の健全化にあった。改正点の主なものは市長公室と厚生部の設置、税務部の総務部への統合、支所の廃止であった。市長公室は各種事業の連絡調整機能と併せて市長の補助機構的な役割を分担するもので、この下に企画課と秘書課が置かれた。支所は今まで十八カ所もあり、県下ではもちろん愛知県にもこれほど多く置いているところはなかった。支所に代わって置かれたのが連絡所で、連絡員を置いた。市役所が大きくなり、課の位置や担当部署がどこか分からないので案内所を欲しいという市民からの要望を受けて、市民案内所が開設されたのは昭和三十二年三月一日のことであった。