[無線施設とパトカーの配置]

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【無線自動車 パトロールカー】
 昭和二十六年末、国家地方警察本部から静岡県に七台の警ら用無線自動車(ニッサン製ジープ)が配分され、それを県本部警ら交通課のほか、浜松市元城町に置かれた国家地方警察の東浜名地区警察署など、六地方警察署に配置した。活動区域は東浜名はもちろん、西浜名、中磐田(二俣や熊村など)、引佐まで含んでいた。この無線自動車はラジオカーまたはパトロールカーと呼ばれ、昭和二十七年三月から運用を始めた。この無線自動車により、各種の事件や事故の発生に際して現場からの報告と本署からの指揮や指示が迅速に行われるようになり、捜査や手続き、事務処理が格段に早く済ませられるようになった。
 昭和三十一年十月浜松北警察署(二十九年七月東浜名地区警察署が改称)の廃止に伴い、無線基地局は浜松中央警察署に移設された。これとともに一一〇番の集中運用が求められ、浜松中央署には三十一年四月に静岡県警察本部通信指令室浜松分室が設置された。