救急業務

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【救急車】
 救急業務の開始は比較的遅く、浜松市消防署で開始されたのは昭和二十八年のことであった。当時は専用の救急車はなく、消防の指令車を使い、患者は担架に乗せたまま指令車の後部座席に乗せて搬送するというものであった。交通事故の増加により、浜松中央警察署では交通安全の広報車兼救急車を昭和三十四年八月七日に導入した。これは消防の指令車より大きなステーションワゴンタイプの車で車体を白く塗り、中央に二本のグリーンの線を入れたもので、現在の救急車に近いものであった。普段は交通安全を市民に呼び掛けるが、緊急の場合は救急車に早変わりするというものであった。救急車の普及は昭和三十八年の消防法改正で救急業務が消防署の仕事として位置付けられてからになるのである。