[米軍から全施設の返還]

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 浜松陸軍飛行学校と飛行場が戦後米軍に接収されたことは先述の通りである。その後、保安隊航空学校の創設時は許可を得て使用していたが、昭和二十八年春には学校内の建物等を含む施設約六万坪が日本側に返還された。ただ、飛行場は依然として米軍の接収下にあり、なるべく早く日本の管理下に置きたいとの願望があった。航空自衛隊の発足から三カ月ほど後の二十九年十月五日に開かれた日米合同委員会で米軍が接収中の陸上自衛隊航空学校の飛行場六十六万坪が日本に返還されることが決まった。