【実験航空隊　バンパイアT．55ジェット練習機】
　昭和三十年十二月一日、航空自衛隊に実験航空隊が編成された。これは航空自衛隊で使用する航空機や装備品の研究・開発などを担当する機関であった。ここに翌年二月二日バンパイアT.55ジェット練習機が配備された。これはイギリス製でジェット戦闘機としては比較的古いものであったが、研究実験機としてあらゆる面にわたって評価試験が行われた。同年五月にはノースアメリカンT―28Bというレシプロ単発の練習機が入った。これは初歩の練習機から高速ジェット機に乗り組むまでの中間過程の訓練機であった。これらの二機は国産初のジェット練習機T―1開発の参考として導入された練習機であった。