[商店街の誕生]

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【商店街 浜松商店界連盟】
 昭和三十年当時、市内には三十余の商店街があり、それぞれ立地条件に応じて浜松の中心商店街や住宅地に隣接した近隣型商店街を形成していた。商店街を大別すると中心部と周辺部に分類でき、さらに周辺部は南部、東部、西部、北部、高台地区にそれぞれ分類できる。鍛冶町商店街は浜松市の中心部にあり、それに隣接した田町商店街、有楽街商店街など、そして駅南の砂山町商店街などには呉服・衣料品・食料品・文化品等の特色ある専門店が集中し、さらに映画館や飲食店と共に繁栄を競い合っていた。これらの商店街は小売商の急速な増加と百貨店の大増築に対処するため、連合大売り出しや各種催し物を行い、誘客を競い合った。他方、住宅街の外延的拡大とともに、住宅地に隣接した形で生鮮食品や日常生活品を中心に販売する近隣型商店街が形成されていった。昭和二十九年当時、浜松商店界連盟に加盟していた商店界は表3-13の通りである。
 
表3-13 浜松市の商店界(昭和29年)
商店界名商店界数
鍛冶町商店界6
板屋町商店界2
鴨江町商店界1
砂山町商店界3
常盤町商店界2
東部商店界3
名残町商店界1
追分町商店界1
旅籠町商店界1
田町商店界6
肴町商店界1
千歳町商店界1
連尺町商店界1
高町商店界1
伝馬町商店界2
新町商店界1
旭町商店界2
平田町商店界1
大工町商店界1
栄町商店界1
亀山町商店界1
北部商店界1
城北商店界1
塩町商店界1
菅原町商店界1
神明町商店界1
住吉町商店界1
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出典:『浜松商工名鑑』1954より作成