[専門店会とチケット]

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【浜松専門店会 浜優専門店会 チケット】
 戦後の混乱状態から立ち直り、経済情勢が落ち着いて物資が出回ってくると、各商店のサービス戦が活発に行われるようになった。専門店は、デパートやスーパーマーケットに対抗して協同組合組織による専門店会を結成した。昭和二十六年九月には浜松専門店会が誕生し、二十八年には三十四業種、六十四店が加盟していた。さらに昭和二十七年十二月には浜優専門店会が八十六店の参加によって設立され、二十八年一月に認可が下り、チケット販売を開始した。
 
【浜松信用専門店会】
 浜松専門店会は、チケット販売を行い、その利用率も年々向上していった。他方、浜優専門店会も組合員一名につき一万円の出資金で発足し、チケットの利用率は拡大傾向を示した。さらに、この二つの専門店会に加えて、昭和二十八年十月に浜松信用専門店会も誕生した。この専門店会は、前記二つの専門店会が市中心部の商店に限られているのに対し、外郭地帯の商店の会員が多く百四十名に及んでいる。三つの専門店会は三つ巴の競争を行い、ある専門店会が景品付き大売り出しを始めると、ほかの二つの専門店会も魅力ある優待方法で売り出しを始めたり、催し物を開催するなど、激しい競争を繰り広げた。