三方原のダイコン

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 三方原台地でのダイコンの栽培は大正元年ごろから始まったようだが、大正十年ごろから沢庵ダイコンとしてその栽培面積を拡大していった。戦後軍用地の開墾が進むにつれてバレイショと共にダイコンの栽培も増えていった。三方原農協は昭和二十八年ごろから沢庵事業に取り組み、沢庵ダイコンの産地を形成していった。遠州の空っ風が吹く十一月下旬になると、三方原のあちこちでダイコン干しが始まり、白いダイコンが空っ風に揺られ、晩秋から初冬にかけての風物詩になった。