[清水港への依存]

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【清水港利用懇談会】
 浜名港については、昭和二十四年に商工港・漁港・避難港としての重要性を指摘する地元の要望に基づいて、港湾建設の可能性について基礎的・技術的調査が運輸省により実施された。一方、浜松市当局や産業界は、当面の海上輸送の拠点を確保する必要もあり、清水市側からの強い働き掛けに応じて二十四年三月二十八日に清水港利用懇談会を開催し、その結果、同港の利用促進を図ることとした。従来、浜松のピアノ、オルガン、ハーモニカ、織機、織物、ミシン等の大部分は、横浜、名古屋、大阪から輸出されて清水港の利用度は極めて少なかった。しかし、貨物運賃や船積み手数料の割安、地理的好条件などの利便が決め手となり、以後、清水港の利用は増大していくことになる。