昭和二十年代後半は、浜松市域で保育園が増加した時期であった。都市部の工場や商店の多い地域だけではなく、農村部でも増加している(表3-37)。その理由としては、戦後のベビーブームのころに誕生した子どもたちの母親が子どもを預けて工場や商店に勤めるようになったこと、子育ての負担を減らして田畑の仕事に従事するようになったことなどが挙げられる。これまで農村部では季節託児所が各地で設けられていたが、これは保育園の設置により徐々に減っていった。
表3-37 保育園(所)設置年度一覧
出典:『浜松市勢要覧』昭和28年版・30年版、『浜松』1961年、『保育を語る 静岡県保育史』より作成
年度 | 公立保育園 | 民間保育園 | ||
都市部 | 農村部 | 都市部 | 農村部 | |
24 | 海老塚保育園(海老塚町) | |||
25 | ||||
26 | 馬込保育園(馬込町) | |||
27 | 浜松児童福祉園(和地山町) | 和光保育園(和地村) | ||
瑞雲保育所(佐藤町) | ||||
28 | 鴨江保育園(鴨江町) | 中ノ町保育園(中ノ町村) | 新津保育所(新橋町) | |
神田原保育園(神久呂村) | ||||
29 | 吉野保育園(吉野村) | |||
積志保育園(積志村) | ||||
30 | こばと保育園(高林町) | |||
31 | ||||
32 | ||||
33 | ||||
34 | ||||
35 | 三方原保育園(東三方町) |