【浜松市動物園 空中ケーブルカー 展望電車】
昭和二十五年十一月に開園した浜松市動物園は県内唯一の動物園として、市内はもちろん県内各地からの親子連れや小中学校の遠足の児童・生徒でにぎわった。昭和二十八年度には入園者は約四十六万八千人を数えた。この年にはキリン、同三十三年にはチンパンジーが入った。昭和三十三年にはおよそ九十種、五百点の動物がいたが、主なものはライオン・トラ・ヒョウ・ヒグマ・ゾウ・ニホンザル・シマウマ・キリン・カンガルー・コヨーテ・チンパンジー・ラクダ・ダチョウ・エミュー・浜松城マントヒヒなどであった。数年前から入園者が減少していたが、この年は浜松城が完成したこともあって増加し、同年度の入園者は約三十九万四千人となった。入園者の増加には動物園春まつりや秋まつり、子どもまつり、納涼大会、動物画コンクールなど様々な行事が繰り広げられたこと、また、空中ケーブルカーや展望電車が市営になったことなども挙げられる。