[行政組織の変革]

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 『広報はままつ』昭和三十一年十月五日号には「改革された市の行政機構」と題された職務系統図が掲載された。従来は総務部の管轄であった市民・衛生・労政という社会福祉関係の仕事は、新設された厚生部の管轄下に置かれて独立することになった。これは他の部署と同様に、市町村合併による仕事量の増大と、縦割り行政の弊害を少なくさせようとする試みである。浜松保健所は県が管轄する部署であるが、厚生部に属する衛生課(衛生係・清掃係)との連携は欠かせないことになる。
 その浜松保健所も結核予防法の改正(昭和二十六年三月三十一日制定)以来、保健所が結核予防業務を専管し、従来の伝染病等の疾病予防、健康相談、食品・環境衛生、衛生試験・検査、衛生教育、保健婦監督などの広範囲な業務内容を管轄下に置くのであるが、市域の拡大による業務量の増大に伴い、昭和三十三年八月には浜松北保健所を新設するに至るのである。