【浜松市環境衛生分析室】
浜松市は激増する公害に対処する公害測定機器を備えていたが、水質汚染調査の精密な機器はなく、県の機関に依頼していた。このため、市立病院内に浜松市環境衛生分析室を昭和四十七年(一九七二)三月二十四日に設置した。分析室の主な業務は①大気、水質の環境調査と分析、②法、条例に基づく公害発生源の調査、分析、③公害苦情の調査、指導であった。水質分析機器としては金属元素の定量を分析する原子吸光分析装置など、大気測定機器としては煤塵(ばいじん)測定装置などがあった。この分析室の設置により、河川の汚れの程度や大気汚染の状況を正確に測ることが可能となり、的確な指導が出来るようになった。