【駅周辺整備計画】
東海道線の高架化が決まった後の昭和四十四年三月、静岡県は浜松駅周辺地域整備の計画案を発表し、駅周辺につくるべき様々な施設などの具体案を浜松市に示した。浜松市は同四十九年九月に多くの関係者を集めて浜松駅周辺整備計画協議会(会長は平山市長)を立ち上げ、多くの市民の声も入れて駅周辺の整備計画の立案を急いだ。そして昭和五十二年と翌年に駅周辺整備計画の中間報告書をまとめた。これによると、交通ターミナルの位置を駅前広場とし、多くの都市のバスターミナルを参考に浜松では八角形のバスターミナルを提案している。また、駅前広場の西街区は商業・交通ターミナルゾーン、駅前広場の東街区は社会・文化・業務ゾーンとし、高架下に設置が考えられる施設も数多く挙げている。これらの報告を受けて、市は東街区(貨物駅跡、今のアクトシティ浜松付近)に造る高層複合施設をどのようにするかの調査を昭和五十四年と同五十五年にまとめた。これがさらに検討を加えられ、今のアクトシティ浜松につながっていくことになった。