浜松で初めての大交番は、昭和三十八年六月十一日に助信町に開設された柳通交番(正式な名称は柳通巡査部長派出所)である。ここはこれまでの高林・助信・中沢・野口・船越の五派出所を統合したもので、巡査部長以下十二名が勤務することになった。機動力(バイク五台)を生かして犯罪や交通事故の防止に努めた。
【大交番】
浜松中央署は犯罪のスピード化や広域化に備えて、その後も交番の集中化(大交番化)を進め、昭和三十九年三月に新川交番(早馬町、県下初の鉄筋三階建て交番、八人勤務)、同四十四年三月に南部交番(浅田町、七人勤務、パトロールカー一台)(『新編史料編六』 二自衛隊 史料16)、同年四月に北部交番(住吉町)、同年十二月に三方原交番(葵町、六人勤務)がそれぞれ設置された(『浜松警察の百年』)。これにより、市の中心部や南部、北部など犯罪や交通事故の多い地区に大交番が設置された。
図2-13 柳通交番