小学校のクラブ活動(主に高学年)は昭和三十年代から特に盛んとなり、ソフトボール、ポートボール、サッカー、陸上競技など様々な運動が行われた。文化的なものでは、昭和三十年代の半ば頃各校に鼓笛隊が誕生した。「当時個人持ちの楽器はハーモニカのみ、立笛は学校用をアルコール綿で消毒しながらの出発…」(『三方原小学校百年誌』)であったが、学校行事での活動のほか、学区内での行進や市中パレードでは多くの市民の拍手を受けた。この鼓笛隊は昭和四十年代後半からはトランペット鼓隊に変わっていった。篠原小学校の音楽部が昭和三十年代後半から四十年代にかけてTBSのこども音楽コンクールやNHKの全国学校音楽コンクールなどで、県下第一位や東日本大会で最優秀校となるなど大活躍した。この活躍は他校にも広がり、多くの学校で器楽や合唱部が活躍、〝音楽の街・浜松〟を全国にアピールした。このほか、気象・工作・珠算・科学・書道などのクラブも誕生していった。