【特殊学級 言語指導教室 弱視教室 難聴教室 情緒障害学級】
浜松最初の特殊学級が曳馬小学校に誕生したのは昭和二十七年のことであった。この学級のことは『新編史料編五』 三教育 史料36で取り上げたように大きな成果を挙げた。昭和三十年代に入ると、八幡中学校、北部中学校、南小学校、追分小学校、佐藤小学校、東部中学校などに開設された。同四十年代に入ると障害の種類に応じた様々な特殊学級が開設されるようになった。高砂小学校に言語指導教室が開設されたのは昭和四十四年九月二日、ここは、発音が正しく出来ない子、どもる子、口に障害があって声や発音が正しくない子を対象とし、一週間に二時間、市内の小学校から通って指導を受けるという教室であった。同四十五年四月には北小学校に弱視教室を開設、六月から授業を開始した。ここには両眼矯正視力〇・一から〇・三までの児童が入った。この教室は普通の特殊学級とは違い、国語と算数のみ弱視教室で学ぶというものであった。このほか、難聴児のために元城小学校に難聴教室が同四十七年に、同四十八年には東小学校に情緒障害学級ができ、それぞれの特性に合った教育がなされるようになった。