地域産業の成長とともに市民の所得も上昇し、浜松においても大量消費時代が到来した。大量消費の受け皿として登場したのがスーパーマーケット・大型店であった。昭和三十五年当時、市内の小売業の店舗数を表2―22で見ると、総店舗数六千二百五十九店に対し大型店や百貨店を含む「各種商品小売業」はわずか一店に過ぎなかったが、その後急激に増え昭和四十五年には十四店になった。このような地域商業の大型店化は、基本的に域外からの進出によってもたらされため地元の小売業にとっては大きな脅威となった。
[スーパーマーケットの増加と大型店の進出]