[新幹線計画のスタート]

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 東海道線の旅客・貨物の需要増大に対応するため、昭和三十二年八月に運輸省に設置された日本国有鉄道幹線調査会は、翌年七月、東京・大阪間を約三時間で結ぶ広軌別線の新規路線の建設を内容とする最終答申を提出した。これを受けて政府は、昭和三十三年十二月、同計画の早期着工、短期完工を決定し、三十四年度予算に新幹線増設分として三十億円を計上した。こうして新幹線計画がスタートし、同年四月には新丹那トンネルの東口で起工式が挙行された。
 
【新幹線駅誘致】
 最終答申から間もなく、浜松市は新幹線駅誘致へ向けた運動をスタートさせ、昭和三十四年四月には国鉄新幹線浜松駅設置期成同盟会準備会を発足させた。
 同年五月一日に平山市政がスタートすると、六月九日に市議会に国鉄新幹線浜松駅設置特別委員会が設置された。また期成同盟会は、六月に正式に結成され、平山市長を会長として、内閣、運輸省、国鉄本社、鉄道建設審議会に対して本格的な運動を開始した。