【こだま】
昭和三十九年十月一日、東海道新幹線が開業し一編成十二両の電車で東京─新大阪間に登場した。「ひかり」は同区間を一日十四往復、「こだま」は同じく十二往復(区間運転があり、浜松駅には十四往復が停車)するようになった。このため東海道本線を走っていた「つばめ」などの特急電車はすべて姿を消し、急行電車の大部分と客車急行の一部が廃止となった。
この結果、昭和三十九年十月には浜松駅に停車する特急(寝台特急)は上下各二本、急行上下各十八本、準急上下各九本に減少し、普通列車は上り三十本、下り三十一本となった。普通列車の本数や電車の割合が増えたものの昭和三十六年十月に比べて大きな変化は見られない。これに対して山陽新幹線新大阪―岡山駅が開業した昭和四十七年三月には、特急・急行は、季節運転を除いて上り五本に、下りは同じく六本に減少し、普通列車(快速を含む)は上りは五十三本、下りは五十八本へ大幅に増加し、すべて電車となった。