タクシー

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 昭和二十年代後半から増加し始めたタクシー需要は、昭和三十年代後半から四十年代にかけて大きな伸びを見せた。『浜松市統計書』によれば、市内の法人タクシー会社が所有するタクシー台数および乗車人員は、昭和三十八年にそれぞれ百九十三台、約三百万人であったが、昭和四十六年にはそれぞれ八百五十台、約一千四百万人へ、台数で四・四倍、乗車人員で四・七倍の増加を示した。
 昭和四十六年時点での市内の主要タクシー会社は八社で、戦前創立された会社が二社、戦後昭和二十年代後半に創立された会社が四社、昭和三十九年以降の新規参入組が二社となっている。多くの企業が昭和四十年と比較して資本金を大幅に増加させた。
 
【個人タクシー】
 昭和三十九年十二月に個人タクシー三業者が認可され営業を開始した。『浜松市統計書』によれば、昭和四十五年には個人タクシーの台数は四十九台に増加、乗車人員は約三十六万人、同四十七年には九十四台、乗車人員は約八十八万人となった。台数では約二倍、乗車人員では約二・六倍になった。この結果、法人タクシー、個人タクシー入り乱れての競争が展開されることになった。
 
表2-39 昭和46年現在の浜松市内主要タクシー会社
会社名
資本金(万円)
従業員数
  (人)
創立年
遠鉄タクシー(株)
6000
(2000)
385
昭和26年
西部タクシー(株)
500
102
昭和39年
中央自動車興業(株)
900
(900)
252
昭和26年
浜松交通(株)
1200
(540)
180
昭和16年
浜松タクシー(株)
1500
(440)
205
昭和11年
浜松日本タクシー(株)
1000
35
昭和44年
光タクシー
900
(900)
180
昭和26年
富士タクシー
3000
(1200)
200
昭和28年
出典:『浜松商工名鑑』1965年版、昭和46年より作成
注:資本金欄のかっこ内の数字は昭和40年の資本金額。