【浜松市児童音楽隊 ミュージカルクワイア浜松 ジュニアオーケストラ浜松】
浜松市児童音楽隊が浜松市児童会館少年音楽隊(昭和五十二年四月に浜松市児童会館音楽隊に、同六十一年四月に浜松市児童音楽隊に改称)として発足したのは昭和三十九年七月二十八日のことである。静岡大学助教授奥村唯夫(後に教授、昭和五十九年市勢功労者)ほか、市内の小学校の音楽主任らの尽力によるものであった。同音楽隊の足跡は『浜松市児童音楽隊30年のあゆみ』(平成六年、浜松市教育委員会音楽振興課・浜松市文化協会刊)にまとめられている。発足時には、合唱隊(五十名)のみで、器楽隊(三十九名)の結成は翌年の十二月であった。合唱隊により児童会館少年音楽隊第一回発表会が、児童会館ホールで開かれたのは昭和四十年八月二十五日のことである。その後、同音楽隊は順調な発展を見せ、昭和四十八年には市民会館において第一回定期公演会を開いている(これはその後、毎年開かれ、平成五年まで続けられた)。この時の内容は、第一部が合唱の部、器楽の部、第二部が合唱、器楽合同演奏、オペレッタなどとなっていて、毎年大体この形が踏襲されることとなる。こうして、同音楽隊は関係者の熱意により市民に愛されながら活動を続け、三十年が経過した平成六年になって前記の合唱と器楽の二つの部は、それぞれミュージカルクワイア浜松(五月十四日発足)、ジュニアオーケストラ浜松(五月二十一日発足)となった。同音楽隊は二つの組織に分かれたが、その後それぞれ充実した活動を見せ、音楽のまち浜松の発展に大きく貢献している。