[浜松JCの文化活動]

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【浜松JC】
 日本JC(日本青年会議所)のLOM(各地青年会議所)の一つとしての浜松JC(社団法人浜松青年会議所)の発会式が行われたのは、昭和二十六年三月十一日のことである。本来ならば、『浜松市史』四 第二章において扱うべきであるが、ここで取り上げておく。
 浜松市立中央図書館所蔵の浜松JC作成の『創立50周年記念誌』(平成十三年刊、以下『記念誌』)を見ると、第1期(昭和二十六年)の説明として、次のようにある(原文横書き)。
 
  1951年、戦後の傷跡も癒えない時だった。1月10日、東京JC服部礼次郎氏が、大学の同窓生であった平野静雄宛に浜松JC設立を勧告。平野静雄の実兄・平野冨士雄を中心として、1月28日には平野冨士雄、平野静雄、林幸男、鈴木寛、山本譲二、斉藤和雄の6名が第1会(ママ)発起人会を開催した。2月21日には創立総会を行い、18名の出席を集めた。
  そして3月11日、チャーターメンバー25名によって、銀行協会にて発会式を行った。3月26日には日本JCより正式に入会通知を受領し、日本で10番目、静岡県下最初のLOMとして浜松青年会議所は誕生した。
  「人類の福祉は~」で始まる「浜松青年会議所 設立趣意書」は、斉藤和雄が起稿し、斉藤重夫の筆で書かれた。
 
 日本で十番目、静岡県下最初のLOMとあるが、日本JCはこの年昭和二十六年の二月に出発したばかりであった。浜松JCは翌年二月には日本JC役員会を浜松で開催するなど順調な滑り出しを見せている。
 その後の浜松JCの五十年以上にわたる活動を『記念誌』によって見ると、主なものとして湯川秀樹博士(昭和四十六年十月)など著名人による講演会開催、第25回日本青年会議所全国会員大会(昭和五十一年十月)、浜松交響楽団を設立(昭和五十一年)、はままつ少年の船(第一回は平成元年四月)、はままつドリームジャンボリー開催(第一回は平成九年六月)などが目に付く。このほか、各種国際協力事業を手掛け、また、平成七年の阪神淡路大震災への救援活動などを行っている。
 こうして、平成十三年三月十五日グランドホテル浜松において創立五十周年記念式典が挙行され、『創立50周年記念誌』が刊行された。浜松JCは、知力あふれる人づくり・活力みなぎる地域づくり、誇りある浜松JCを目指して活動を続けている。