[市民運動の推進]

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【町を住みよくする会 ゴミ10%減量運動】
 岩崎市政以来浜松ではいろいろな市民運動が行われてきた。町を住みよくする会は長年にわたって活動してきたが、昭和五十五年度は、街をきれいにする運動、資源を大切にする運動、市民の健康を守る運動、青少年を明るく育てる運動を展開していた。このうち、街をきれいにする運動では市が昭和五十五年四月から呼び掛けたゴミ10%減量運動に全面的に協力することにした。このゴミ10%減量運動は新聞紙や雑誌などを廃品回収に回す、買い物には買い物かごを持参して過剰包装を遠慮する、紙や木などは燃やす、台所のごみは水切りを徹底したり、堆肥化するなどを呼び掛けたものであった。多くの市民がこの運動に参加し、初年度は約三億九千二百万円もの処理費が節減された。昭和五十七年度からはゴミ10%減量運動に空き缶のポイ捨てを防止する空き缶対策が加わった。この頃、道路や広場、公園、河原などには至る所空き缶が散乱しており、これらを地域ぐるみで回収する取り組みを始めたのであった。
 これと共に始まった運動の一つが川や湖をきれいにする運動で、これは廃油を流さない、粉せっけんや無リン洗剤を使おうと呼び掛けたものであった。二つ目の運動は豊かな心を育てる家庭教育の推進で、青少年の非行防止に市民ぐるみで取り組もうというものであった。この三つの市民運動は長く続き、昭和六十一年度からは地域福祉をはぐくむ運動と緑を守り育てる運動が加わり、栗原市政のまちづくりを大きく支えることとなった。