[JR東海の発足と浜松駅]

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【JR東海】
 昭和六十二年四月一日に、東海道新幹線と東海地域を営業エリアとするJR東海など六つの旅客鉄道株式会社と日本貨物鉄道株式会社などがスタートした。
 『静岡新聞』(昭和六十二年四月一日付)は、国鉄最後の日の三月三十一日夜の浜松駅の様子を次のように伝えた。
 
  JR東海浜松駅に変わる国鉄浜松駅(滝沢寛治駅長)では新会社の〝出航〟に向け、準備万端整った。(中略)
  切符売り場や待合室、時刻表など三十三カ所の掲示板の取り換え工事は三十日から始まった。券売機を最後に工事は完了、JRの二文字が構内を埋めた。
  最終の浜松止まり下り新幹線がホームにすべり込むと「蛍の光」がホームやコンコースに流れ、駅員は利用客らとともに最後の一日に別れを惜しんだ。
 
 翌四月一日、JR東海浜松駅のスタートを記念して午前九時からセレモニーが行われた。浜松・掛川市内の小中高校に入学する児童・生徒たちの手でくす玉が割られ(図3―35)、同駅や同駅商店街による紅白もちや花の種の配布が行われた。

図3-35 JR東海誕生セレモニー

【JR貨物】
 なお、昭和六十二年三月二日に日本貨物鉄道株式会社への移行を前に西浜松機関区が開設され、四月一日から同社に組み込まれた。