【新駅舎】
新しい浜松駅(四代目)は、東海道本線高架と新幹線高架の下に、昭和五十三年十月からほぼ一年間の工事期間と五億円の工事費をかけて建設された。高架開通後、昭和五十四年十月十五日の終列車から十六日の始発までの間に、旧駅舎から新駅舎に引っ越し、十六日午前三時三十分に開業した。新駅は幅二十メートル、長さ七十メートルの中央コンコースで南北を結ぶ方式となった。
【北口駅前広場】
間もなく、旧駅舎・ホーム・線路などの撤去工事が開始され、従来の四倍の広さの北口駅前広場が整備されることになった。
【バスターミナル】
昭和五十五年十一月四日、当初の予定よりも約半年遅れて国鉄浜松駅北口駅前広場建設の起工式が行われた。総工費三十二億円の三年計画であった。広場の中央には十六角形のバスターミナルが建設され、この地下に直径五十五メートルの円形広場が設けられて、この地下広場は浜松駅や周辺街区と四本の地下道で連絡された。バスターミナルは昭和五十七年十一月一日にオープンした。周囲にはタクシー乗降場や一般送迎者乗降場も整備された。
昭和五十八年十二月にはバスターミナル地下広場に大壁画が完成、昭和五十九年四月には同広場に〝伸びゆく浜松〟をテーマとした巨大なモニュメントが完成した。
【駅ビル コスタ メイワン】
昭和五十五年四月、国鉄五十五%出資の浜松ターミナル開発株式会社(資本金一億円)が設立され、高架下および駅ビル開発の中核となった。翌五十六年四月二十五日に浜松駅ショッピング街「コスタ」(東館・西館合わせて四十四店舗)が開店した。昭和五十九年十二月には浜松ターミナル開発株式会社と国鉄静岡鉄道管理局が、浜松駅北口に建設する駅ビルの計画概要を発表した。同駅ビル(後に名称をメイワンに決定)は、当初の予定より遅れたが、昭和六十二年一月に着工し、同六十三年五月一日にオープンした。 これとほぼ平行してイトーヨーカ堂浜松駅前店や遠鉄百貨店の建設も進められた。