【バスターミナル】
昭和五十七年十一月一日、浜松駅北口にバスターミナルが完成し、供用を開始した。このバスターミナルは直径七十七メートルの十六角形バースと地下広場からなり、市営バス十四路線(バース一~六)、遠鉄バス三十一路線(バース六~十六)、国鉄バス(国鉄ハイウェイ)・遠鉄・静鉄バス(東名静岡・浜松、バース六)・国鉄一路線(遠鉄と同じバース十二)の発着場となった。各バースへは、浜松駅や周辺街区と地下広場へ通ずる四本の地下道を通って上る仕組みであった。ただし、ターミナルの許容量の関係で、従来浜松駅北口まで路線が延びていた南部方面の路線バス(市営バス五路線、遠鉄バス二路線)は南口駅前広場の三バース(十七・十八・十九)から発着することになった。
駅南バス路線は、駅の北部方面に向かうには乗り換えの不便さがあり、市民からは北口バスターミナル乗り入れについての強い要望があった。この結果、昭和五十八年四月一日からは駅南地区の市営(芳川線を除く)、遠鉄両路線バスが鍛冶町経由で北口バスターミナル乗り入れが実現した。市営バスの路線のうち二路線(米津線と浅田中田島線)については、遠鉄に移管された上で同日から北口バスターミナルに乗り入れることになった。また、芳川線も昭和五十九年九月一日に遠鉄へ移管され、全路線がバスターミナルに発着することになった。
バスターミナル出口が接続する曳馬中田島線へは左折しか出来なかったため、当初は南部方面の路線を運行するバスは、浜松名鉄ホテル(現ホテルクラウンパレス浜松)前の交差点を右折して東街区の市営駐車場の周囲をう回していた。このため、平成元年一月から右折帯設置工事に着手、同年四月一日からターミナル出口を右折できるようにした。