浜名湖周遊道路の第二期工事として、昭和四十二年六月に弁天島─村櫛間に浜名湖大橋(総延長七・六キロメートル、橋梁部分は一・六キロメートル)建設計画が明らかにされ、湖底の地質調査を経て、昭和四十五年十月に建設工事が開始された。これにより、渚園の北に人工島(中之島)を造成、渚園─中之島間と中之島─村櫛間にそれぞれ架橋、道路も拡幅整備された。この結果、村櫛町金山から浜名郡舞阪町観月園までの区間の開通式が昭和四十八年三月三十日に行われ、四月一日から有料道路として一般の供用を開始した。舘山寺・弁天島間は約五十分から約十五分に短縮され、浜名湖の観光面に大きな役割を果たすことになった。
図3-40 浜名湖周遊道見取図
また、昭和四十八年九月一日には、国道一号線から観月園を経て浜名湖大橋に抜ける新道路、同月六日には舞阪町中之島と雄踏町宇布見を結ぶ雄踏大橋がそれぞれ開通した。
昭和四十八年、建設省の第七次道路整備五カ年計画の一環として、村櫛湖岸道路(後に舘山寺有料道路)、村櫛町─舘山寺町間六・三キロメートルの建設が決定した。この道路は、浜名湖大橋に接続する道路として昭和四十九年二月に着工された。石油危機による資材高騰や総需要抑制策のあおりを受けて四車線が二車線に後退する等、規模は縮小されたが、ようやく昭和五十二年五月二日に開通式の運びとなった。
【舘山寺有料道路】
舘山寺有料道路については、当初、東名高速道路浜松西インターとを結ぶ第二期工事が計画され、浜名湖周遊道建設促進期成同盟会が中心となって強力な運動を展開したが実現しなかった。