[郵便業務の増大と新局舎の建設]

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【浜松西郵便局】
 浜松郵便局の業務量は年々増加し、昭和四十七年には同局の普通通常郵便一日当たりの引受数・配達数は、それぞれ約十二万通に達し、市全体の八十九%、八十一%を占めるに至った。しかし、立地上の問題等から局舎の増設は困難であった。このため、昭和四十六年九月から西伊場町に浜松市西部地域と可美村を担当する浜松西郵便局の建設が進められた。同局は、総工費約九億円をかけて昭和四十八年四月十六日に開局した。郵便番号自動読取区分機や小包自動区分機といった最新機器を備え、昭和五十三年には同局の普通通常郵便引受・配達数は一日当たり約六万三千通となり、浜松郵便局(約五万七千通)を上回った。なお、同局の開局に伴って市内の郵便番号が一部変更になった。
 
【浜松北郵便局】
 昭和五十二年九月十六日に浜松北郵便局の開局記念式典が行われ、十九日から業務を開始した。同局は、人口が急増して郵便業務に支障を来していた高台および三方原地区を担当するため、浜松東(昭和四十四年開局)、浜松西に続く四番目の普通局として誕生した。昭和五十一年十月から、総工費三億五千五百万円で建設工事が進められていた。
 
【オンライン化】
 昭和五十年代に郵政省は輸送手段を鉄道から自動車や航空機へと大規模に変更する一方、ゆうパックなどの新商品の開発、金融業務の電子化、郵便業務の国際化を図るなどして競争力を高めた。浜松地域でも昭和五十三年に浜松、浜松西、浜松北の各郵便局で県下初の簡易保険のオンライン化が実現した。また、昭和五十六年二月には郵便貯金のオンラインシステムが県下で初めて浜松西郵便局など県西部四十三局で一斉にスタートした。さらに、昭和五十九年八月に、浜松郵便局がビジネス郵便・国際ビジネス郵便の取り扱いを開始した。
 昭和六十三年三月には、浜松西郵便局に県下で二番目の浜松郵便営業センターが開所した。同センターは、サービスの向上と郵便需要の拡大を目的として設立された。そして、昭和五十六年開始のエコーはがき(広告付きはがき)や同五十八年開始の地場産品を全国に送るふるさと小包の市場開拓をはじめ、多様な営業活動を開始した。なお、同郵便局には同六十三年四月に最新式のローラー式小包区分機が導入された。