[外食産業の隆盛]

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【郊外レストラン ファストフード】
 昭和四十年代から五十年代にかけて、チェーン店を中心に郊外レストランが急増し、料理飲食業者の数が十年間で三倍に増えた(『静岡新聞』昭和五十三年十二月九日付)。親と子供を中心とした家族が多くなり、両親共稼ぎの家庭が増えるに従い、家事労働の軽減と時間短縮がより必要になってきた。そこで、電子レンジや冷凍食品の普及もあって、手料理よりも調理済食品をスーパーで買い、休日は外食で済ませる人が多くなっていった。また、昭和五十一年には夕食材料を宅配する会社が営業を始め、共働き家庭に歓迎された。昭和五十七年、東京の一号店開店から十一年後、マクドナルドが中心街の鍛冶町に開店した。手軽に外食が出来るファストフードの食文化が浜松ではこの頃から始まった(『新編史料編六』 七社会 史料20)。なお、日清食品がカップヌードルを発売したのも昭和四十六年であった。