[浜松こども園の活動]

706 ~ 706 / 1229ページ
【浜松こども園 浜松おもちゃ図書館】
 昭和五十一年五月一日、在宅の心身障害児に対する母子訓練の場として浜松こども園が開園し、三十二組の親子が入園した。同月十日には小児科、整形外科、精神神経科を開設し、小児療育センターとしての機能・体制を整えた。その後、昭和五十六年には心身障害児のための通園施設の遠江学園を開設、浜松養護学校の訪問教室が開講した。さらに、翌年には在宅の知的障害者や一般企業に就職が困難な人たちのためにみなみ作業所を開設、同五十八年には県下初の浜松おもちゃ図書館が開館した。なお、昭和六十年には成人施設設置の要望が高まり、初生町にひくまの工房を開設、機織りの仕事が開始された。続いて、同六十一年には天竜市熊に自然の中で学べるさがの共同牧場を開設した。これらの各施設で療育と教育を受けている児童は昭和六十二年には約百十人であった。医療と教育と福祉の三分野を機能的に結合させた活動であった(『浜松こども園創立20周年記念誌』、『静岡新聞』昭和六十二年三月十日付)。